現代美術というもの

現代美術は現在の世界の状況を体現していて、病理的な見本市に成り果てているように感じる。不条理なオブジェクトはサプライズドなどと言われて、モダニズムに中毒した建築のなかで鎮座ましましている。ある一定期間展示されたそれらのオブジェクトは、工業製品のように時代とともに飽きられ廃棄される。ヒトの思いつきによる(作品)は物質であり、プロトタイプに使われた素材は現在は石油工業製品である。石油はもともと太陽エネルギーが生物的な有機作用によって作られたものであるから、自然からの搾取を、ステイタスシンボルや個人の領域拡大におおいに利用されている。


ここで、ひとつ疑問が発生する。現状の都市、製品、機械、その他の存在しているものは発案者が誰であろうとも太陽エネルギーが物質化したもので構成されている。では、思いつきやアイデアまたは情報はどうだろうか?物質化していない以前の概念や観念、妄想、想像は脳内の回路による信号がおりなす計算式の産物なのか?


Comments

ANALOGPATH said…
お久しぶりです、忍です。六介がクリエイティブでいる事に嬉しくなったよ。いつか会える日を楽しみにしています。
All in all is all we are..

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